リアン文京は「絆社会の実現」のミッションのもと、地域と繋がっていくための活動を行っています。これは単に施設の中の利用者支援だけでなく、地域とのつながりを作っていくなかで社会における問題に微力ながら関わっていきたいと考えているからです。
なぜそのつながりを重視しているかというと、現在の社会では生活の多様化の中でつながりを作ることが難しくなってきています。その中では孤立や生活困窮など生きづらさを抱える人々の問題が見えにくくなっています。私たちがその問題に対して少しでも解決や解消に向けて取り組むために、8つの柱を定めました。私たちが地域交流委員会を中心に取り組んでいる活動を紹介します。
共生社会・共生の町づくり
障がいのあるなし、大人か子供、男か女かではなく、皆同じ人間であり世の中に存在しともに生きている事を知り、学び気づくことで、「その人らしい生き方」「一人ひとりの生きる道」を認め合い、ともに生きる社会の実現を目指します。
共生社会、共生の町づくりとして、チームリアンでは障害者の方の社会参加の促進を目指しています。
入所利用者の方を対象とした選挙の投票所の設置、地域への外出など、障害のある・なしに関わらず、地域で暮らす全ての人々との架け橋となるよう、ひとつひとつ積み重ねていきます。
LGBT(性的マイノリティ)とは、L:レズビアン(Lesbian 女性同性愛者)、G:ゲイ(Gay 男性同性愛者)、B:バイセクシュアル(Bisexual 両性愛者)、T:トランスジェンダー(Transgender 身体的性別と性自認が一致しない人)、それぞれ4つの性的なマイノリティの頭文字をとった総称で、性の多様性を表す言葉です。
LGBTは性的少数者という言葉の通り、数は少ないとされていますが、日本のLGBTの割合は7.6% 13人に1人の割合で、左利きの人やAB型の血液型の人とほぼ同じ比率になります。
近年では、法律の改正、パートナーシップ条例の成立など認知度も高まり徐々に生きやすい社会に向かっています。しかし未だ当事者が抱える問題は多くあります。知らないがゆえの偏見や差別、学校、就職、日常生活(服装、トイレ、更衣室など)のさまざまな社会的課題は残っています。障がいのあるなし、大人か子供、男か女かではなく、皆同じ人間であり世の中に存在しともに生きている事を知り、学び気づくことで、「その人らしい生き方」「一人ひとりの生きる道」を認め合い、ともに生きる社会の実現を目指します。
HIV陽性者の方であってもひとつの慢性病を抱えているだけで、他の人と何も変わりはありません。誰に対してでも平等に生活を支援していくことが、社会福祉の役割と考えています。
チームリアンでもHIV/AIDSの正しい理解と啓発を行っています。
写真:福祉施設版 HIV感染者の受入マニュアル
福祉施設の地域開放をすすめます
地域のさまざまな人を呼び込み、地域の人と出会い地域の中で様々な人と新しい関係を築いていきます。
そのために人を惹きつける魅力ある「施設マグネット化」を目指します。
文京区民チャンネル「旬感!ぶんきょうタイム」に、29年度、文京総合福祉センターまつりを取り上げていただきました。
センターを利用している高齢者や障害者、子どもたちと地域の皆さんの交流の場として、毎年、文京総合福祉センターまつりを開催しています。
おまつりでは、模擬店やワークショップ、こども縁日、コンサート、作品展など多くのイベントを実施しています。
毎年、ゴールデンウィークの時期にリアン文京館内で、お祭りを開催しています。模擬店や体験コーナー、ミニSLなど地域のお子さんたちに楽しんで過ごしてもらえるリアン文京でありたいです。
多世代交流を推進します
地域にはさまざまな事情や立場を抱えた人たちが住み暮らしています。
地域社会の関係性が希薄になってきている現在、一人ひとりが孤立や疎外感を抱えないよう、おなじ地域に生活する者同士として、みんな一緒に多世代交流を含めた触れ合い交流を推進します。
地域で暮らす全ての方と繋がりたい。ただそれだけではなく、リアン文京をターミナルとして人と人とを繋げたい想いもあります。リアン文京1Fカフェ「BUNBUN」で定期的に多世代間交流を目指した縁が和カフェを開催しています。それぞれの世代を知る楽しさを伝えていきたいです。
リアン文京1Fカフェ「BUNBUN」では月に1~2度、コンサートを開催しています。このコンサートは聴くだけでなく、参加する内容も数多く企画されていて毎回、楽しんでいただけています。
平成29年10月14日 カフェコン
出演 DJカッPさん 中野祐希さん
平成29年9月9日 カフェコン
出演 吉沢美栄子さん 中野祐希さん
平成29年4月15日 カフェコン
ギター 中野祐希 キーボード 野村美樹子
日本財団の助成金を受け移動販売車を製作しました。移動販売車を通して、利用者の方の工賃・給料upはもちろん、障害をお持ちの方の雇用拡大、社会・地域への進出、地域の皆様にコミュニティーカフェBUNBUN、リアン文京の活動を広く知っていただきたいです。
常設させていただける企業、大学のキャンパスや、祭事イベントなど募集しています。
食育と多世代間交流を目的に、文京総合福祉センター4階料理教室にて、月に1回、
「リアンクッキング」を開催しています。
<H29.9.16土曜日実施>
テーマは「旬の秋野菜を使ったメニュー」です。
メニュー
・きのこ丼 温玉子のせ
・さつまいもとバナナの簡単マフィン
・柿のミルクジュース
柿がずっとみつからなくて、メニュー変更も考えましたが、当日にやっと手に入り
自然柿のほのかに甘いジュースを作ることができました。
温玉子ときのこのバターしょうゆ炒めがとても合いました。
<H29.8.19土曜日実施>夏休み特別企画
テーマは「手打ちうどんを作って食べよう!(KID対象)」です。
メニュー
・手打ちうどん・鶏南蛮つゆ
・季節の天ぷら
・たたききゅうりのさっぱり和え
うどんは手で粉を練り、足で踏んで 、生地を伸ばしていきます。全身を使った
うどん作り。子供たちの歓声があがります。
そして、自分で作った手打ちうどんのおいしいこと、おいしいこと。
誰もが笑顔いっぱいになりました。
<H29.7.22土曜日実施>
テーマは「真夏に食べたい。ハワイアン」です。
メニュー
・ロコモコ(食べておいしい。見て楽しいの定番メニュー)
・ハワイアンケーキ(ふわふわの生地をお好きな果物、クリーム等で飾る)
・レモンスカッシュ(ビタミンCたっぷりのさわやかシュワシュワドリンク)
<H29.5.20土曜日実施>
テーマは「行楽シーズン到来!おにぎらずを作って出掛けよう」です。
メニュー
・おにぎらず2種(今、流行のにぎらないおにぎり)
・具だくさん鶏肉だんご入りみそ汁(色とりどりの野菜と ともに)
・バナナ大福( 白玉粉をレンジでチンすれば簡単生地の 出来上がり)
<4月25日火曜日実施>
テーマは「簡単に作る韓国料理」です。
メニュー
・サムゲタン風(圧力鍋使用の時短レシピ)
・チヂミ(小麦粉と片栗粉で粉作り)
・南瓜汁粉(ココナッツミルクが隠し味)
9名の方が和気あいあいと参加なさっています。
<2月11日土曜日実施>
テーマは「豆腐類を使ったヘルシー料理」です。
メニュー
・和風おからハンバーグ(生おからとひき肉比率は3:5)
・汲み上げ湯葉(ホットプレートで無調整豆乳を煮るだけ。どんどん出来る!!!)
・なすと厚揚げの照り焼き(甘辛の味付けで)
<12月11日土曜日実施>
テーマは「時間がなくても大丈夫!クリスマスメニュー」
急いで帰っても1時間後には、華やかメニュー出来上がり。
メニュー
・魚介のパエリア(材料の炒めから炊き上げまでホットプレートで)
・ローストチキン(レンジで熱したあとは魚焼きグリルで)
・じゃがいもポタージュ(ミキサーでなめらかに仕上げる)
<11月16日土曜日実施>
テーマは「 圧力鍋を使って時短メニュー」
メニュー
・赤飯(前晩の下準備もいらない。10分で炊き上がる!!!)
・玉ねぎ丸ごとスープ(血液さらさら成分含む玉ねぎをたくさん食べられる)
・豚肉の角煮(驚きのやわらかさ)
・さつまいもサラダ(さつまいもの甘さにマスタードマヨネーズが合う合う)
<8月12日土曜日実施>
テーマは「みんな大好き!餃子クッキング」
メニュー
・餃子(ひき肉に調味料を混ぜ込んでよ~く捏ねるのがポイント)
・たまごスープ(水溶き片栗粉でとろみをつけてから、溶き卵を入れる)
・春雨サラダ(副菜でさっぱり。甘酸っぱい味つけ)
<7月7日土曜日実施>
テーマは「みんな大好きカレーライスで夏野菜ももりもり食べよう」
メニュー
・夏野菜のカレーライス(複数のスパイスがなくてもカレーパウダーで本格的なカレーが出来る!)
・枝豆のスープ(冷凍枝豆をミキサーで)
・フルーツポンチ(サイダーでさっぱりシュワシュワ)
区内在住・在勤・在学の方を対象に、リアン文京4F、文京福祉センター江戸川橋の視聴覚室や料理教室、多目的室などの貸し出しを行っています。また、様々なイベントを企画・実施しており、皆様の交流の場となっています。
文京福祉センター江戸川橋HPはこちら
地域貢献活動を行います
福祉施設の公益的な地域貢献活動を行います。
私たちの活動が微力であっても継続して活動していくことが確かな力になると信じて、福祉施設の業務を超えて、私たちにできる地域ぷらすONE活動を実践します。
一般社団法人「てらまっち」のみなさんと、家庭の経済的・社会的事情などにより学習塾などにいけない生徒に学習の機会を提供しています。こうしたことにより、生活困窮者の支援をし、負の連鎖を防止することを目的としています。
セカンドハーベスト・ジャパンの理念である「すべての人に、食べ物を。」の理念に賛同し、リアン文京でも、食料の梱包・配送・りあん食堂などを行っています。
チームリアンは東日本大震災3.11以降、毎月1回被災地でのボランティア活動を行っています。
現在は宮城県から福島県南相馬市に活動拠点を移し、被災地支援を行っています。
南相馬市は放射能汚染の問題があり、住民が立ち寄れない場所があります。微力ながらも復興のお手伝いが出来ればと考え、活動をしています。
ボランティア活動は法人のマイクロバスを使用し、毎回、20人程度が参加しています。現在までに参加活動者は延1,000名を超えました。
被災地支援は現場に行くことだけではありません。チームリアンでは現地ボランティア活動と併せて被災地から様々な特産品を職員が購入し、その売上げの一部で募金活動を行っています。現地の産業が少しでも活性化されればとの想いと他にも様々な形でサポートをしている団体の一助になればと考えています。
平成28年度の募金額は¥76,827でした。
チームリアンメンバーで話し合い、今年度分の募金は現在も被災地で活動を続けている団体に寄付をすることに致しました。
団体を選ぶ際に大切にしたことは①現在も活動を続けていること②チームリアンの取り組みを理解して今後、協同した取り組みが出来る団体でした。
その結果、今回は『子どものための舞台芸術創造団体の会』さんに決定致しました。
子どものための舞台芸術創造団体
https://www.pfc-shien.com/
福祉講座や研修を行い、福祉に対する理解を深めます
福祉の理解を促進し、様々な生きづらさや生活の困難を抱えている人たちに共感的な理解が持てるように福祉の教育を行います。
特に次世代の育成として福祉施設が行える子どもを対象とした福祉講座や研修を開催します。
次世代の福祉人材の育成を目指して、地域の児童を対象とした福祉教育の促進を行っています。児童向けの福祉読本作成の協力や、近隣の学校へ出前福祉講座を開催しています。今後も児童たちに向けて、福祉の大切さや魅力を伝えていきます。
シニア向けのプログラムとして「つながり」「居場所」を重視した健康増進と生きがい促進のため、「脳トレ麻雀」「スポーツ吹き矢」「写経」「LIENクッキング」などの講座を定期的に実施しています。
リアン文京は福祉の資格や教員免許の取得に必要な実習施設に位置付けられています。
リアン文京は地域の社会資源であり、将来の介護従事者の育成支援実習生の受け入れに関して社会的責務があると考えています。
次の世代を担う介護・福祉・保育の人材を育成するため積極的に実習生を受け入れ、事業の社会化を目指します。学校の授業とは違う現場での経験は将来の貴重な経験をして頂ければと考えています。
併せて私たち職員も原初の想いを再確認できる場と考えています。今後も積極的に受け入れを行っていきます。
チームリアンには生涯学習として56のプログラムを用意しています。ボランティアの参加形態はそれぞれの興味関心に基づいてボランティアコーディネーターと相談をしてマッチングします。
リアン文京4F、文京福祉センター江戸川橋では年間を通して各種講座、講習を開催しています。どれも楽しく学べる内容となっていますので、ぜひご利用ください。
文京福祉センター江戸川橋HPはこちら
平成29年9月2、9日 開催
高齢者施設ボランティア講座(文京区委託)
安心してすごせる場所を作ります
リアンを拠点に地域の中での居場所づくりやたまり場の安心基地を築こうと考えています。安心、共感、癒し、活力、生きがい等を感じられる心地の良い地域の中のでの居場所づくりに寄与できたらと考えています。
ひとり暮らしやなかなか外に出る機会が少ない高齢者の方を対象にした仲間作りの手伝いを行っています。輪投げやカーレットなどの健康維持にもつながるゲームなどを通して、仲間が仲間を作り、どんどん地域の輪を大きくしていきたいです。
第2回リアン食堂
平成29年9月28日実施
前回に続き、大好評でした。参加していただいた皆様、ありがとうございました。
今回のメニューは
旬の秋野菜をふんだんに使った
炊き込みご飯
うどん
野菜炒め
スイーツ
でした。
第1回リアン食堂
平成29年7月28日実施!!!
約20名の方が集まってくださり、楽しいおしゃべりに花が咲きました。
今回のメニューは、
ごはん
野菜いっぱいの豚汁
手作りポテトコロッケ
そうめんチャンプル
です。
ご寄附のあった
じゃがいも、南瓜等の野菜や素麺を
使わせていただきました。
※次回は9月28日木曜日に開催予定です。詳しいことは、決まり次第アップします。
情報を発信していきます
チームリアンのミッションは「絆社会の実現」です。そのために、様々な人たちとつながっていくために、私たちの活動を知っていただき、理解していただくことが重要だと考えています。チームリアンでの活動を通して、共生の街づくりに向けて必要と思われる情報を発信します。
チームリアンでは、「ふくし」とは何か?ということからチームリアンの取り組みまで情報の発信を行っています。冊子、インターネット、SNSなど様々なツールを使い、より多くの方に「福祉」について知っていただきたいです。
リアン文京でフェイスブックのアカウントを作成しました。同時にリアン文京のページも作成したので、フェイスブックをやっていない方でも閲覧することが可能です。今後は、ホームページだけでなくフェイスブックでも情報をどんどんお届けしますので、そちらの方もご覧ください 。
絆社会実現のため、私たちチームリアンの活動を機関誌として発行することを計画中です。ぜひお楽しみにしていてください。
利用者みなさんの作品をギャラリーにまとめました。素敵な作品をお楽しみください。
ギャラリーページはこちら
社会参加を推進します
文京総合福祉センターの利用者の社会参加を推進する取り組みを行います。
私たち一人ひとりが自分の力の範囲で無理なく、継続的に社会参加していくことが大切だと考えています。
そのために、地域に出かけて行きさまざまな活動に参加することを大切にします。
福祉施設であっても、地域の一員です。お祭りなど地域の活動に積極的に参加するとともに、利用者の方々にとっても交流の場・機会となっています。
地域イベントにも積極的に参加しています。イベントでの販売では、利用者の方の工賃アップを目指しています。また、利用者の方の外出を通して、地域の方々との交流を楽しんでもらいたいです。
リアン文京1Fの一角に「ぶんぶんまるしぇ」というお店を開いています。
文京区内の障害者支援施設、高齢者施設の利用者の方々が手作りしたアクセサリーやポーチなどを販売しています。ぶんぶんまるしぇを通して、障害者・高齢者の皆様に創る楽しみ、喜びを感じていただきたいです。
なお、売上げは委託販売手数料を引いた金額を、すべて手作りされた出品者の皆様にお支払いします。